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「え、やだ。」 「「はぁ!?」」 「二人でしてろよ、オレはしねーってか、もう帰るし。」 Strange Lovers ぱたん。 そんな音で隔てられたオレ達は、今現在途方もない虚脱感に苛まれている。 そりゃ呼んだのはこっちだ、田島にしては珍しく渋った様子でここまで来たのも知っている。 何でそんなに機嫌が悪かったのかは知らないが、泉と二人でいい子いい子にしてやると、大概機嫌は直るもの。 ―――と、言っても、大概の成功率は相当低いのだが。 田島はあれでいて、妙にひねくれている。 そんなことは知っているつもりだったが、欲求に忠実なところも知っている。 だからこそ甘えさせ甘えさせしていれば、従順にならないはずがないとでも思っていたのか。 その可能性が捨てきれないのだから、本当に自分というのは相当最悪な人間である。 で、最悪なオレとひねくれ田島の間に挟まれて尚、泉はけろっとした顔で…は、なかった。 珍しくオレと同じように呆けた顔で、しまった部屋の扉を見つめている。 ―――呼び出したのは、まぁ、オレ。 というよりは、下の双子がやれ泉を呼べだの、やれ田島を呼べだのとうるさかった。 いつぞやの昔に二人が家に来たときから大層お気に入りらしく、休みの度にやれ呼べそれ呼べ。 呼んでもどうせオレの部屋に通すだけで、二人に合わすでもねぇのに、何がいいんだか。 二人はもうそこにいるだけでいい、というのだから、兄としては不思議で仕方なく。 経緯云々は置いておくにしても、この状況。 正直なところ、泉と二人取り残されても、どうしたらいいのか分からない。 3人でつるんでるだけなら、何でか口も軽く滑るんだが。 ついでに言えばこっちはもうその気まんまんだったというか、田島が受けてくれないことは完全に予想外だったというか。 お邪魔しましたー。 あら田島くん、もう帰るの? 今日用事あるんで、失礼しまーす。 遠くに聞こえるこの声、本格的に田島は帰ってしまうらしい。 なんつー不思議な野郎だ。 「田島…マジで帰ったな…。」 「あぁ…。」 「つーかさ、てめーこっそり臨戦態勢なってんじゃねぇよ、だから帰ってんじゃねーの?」 「はぁあ!?だ、誰が臨戦態勢だよ!!」 「自分のズボン見てから言えよな。あーあ…田島いねぇのにここいて何しろってんだよ…。」 「…そりゃオレが聞きてぇな、お前どうすんだよ、マジで帰んの?」 「…ここいて田島の代わりに下はやりたくねーよ。」 「するか!!」 普段の田島の負担を考えれば、泉がしないと断言するのもわからんではない。 つーか、オレも下なんてゴメンだ、田島がやるから意味がある。 田島並みに体力が化物レベルじゃねーと無理だろう、たぶん。 こう、青少年がだぞ?ついさっきまで目の前に大好物がいて。 つい今し方までお預け状態だったにも関わらず、お預けどころか、今日はナシ。 キツイっつーか、悲しくなるな。 田島は一体どうしたっていうんだよ。 「にしても、ずいぶん機嫌悪そうだったな…おめぇ、マジで何かしてんじゃね?」 「全然心当たりねぇ、逆に泉なんじゃねーの?」 「んなわけなーだろ、オレが何で田島の逆鱗に触れるようなことしなきゃいけねーんだよ。」 「…そんだけ自信あんならもっかい呼び出してみろよな。」 「はぁ?今声でもかけるほうが逆鱗だっつの、触れるようなことしたことないんじゃないんだよ。」 ごもっとも。 けど正直収まり切らないとは思わねーの? 「残念ながら、オレは花井の性欲なんざどうでもいいし。」 「…ごもっとも。」 「オレでもいいんなら別当たれ、誰でも欲情出来んだろ?」 「…いや?そんなことはねぇ…と思う。」 「…それ頭おかしんじゃね…?」 「いや、田島もだけど、あーいや、泉もいるから状況的なのか…?」 「や、キモイ、マジでやめて。」 「普通さ…萎えねぇ…?」 「んなこと知るかぁ!!オレは絶対やんねぇからな!!」 「や、分かってるって!!別にしようなんて考えてねぇから!!」 「信用するか!それで何回田島食ったよ!!」 「覚えてねぇ!!」 「馬鹿かー!!」 で、まぁ結局、泉を食うことにはならなかったわけだが。 そういうのもありか、と思ったオレは相当末期であること。 そして結局田島はあの日の何がいけなかったのかについて口を割ることはなく。 気分、の一言でスパンと切られたオレ達は、その後も度々不思議に鬱る田島を囲っていくことになるわけで。 田島の不思議ちゃんレベルが日に日に上がるにつれ、泉の警戒レベルも上がっているようで。 なんとはなしに、この恋人たちはどんどん不思議な方面に進んでいるなぁと。 で、泉はオレとも恋人関係になることを知っているんだろうか? Strange Lovers―――そんなの恋とは認めない! 花田、泉田前提花泉!!わっほー!!やっちゃった☆ZE/(^q^)\ 花泉は基本的にアリです、二人で田島囲ってるわけだし。 つーかなんだこのシモさは…!!下ネタ嫌いのくせに…! |