何処までも突発的な事象だったのだ、これは。
そうでもなければ、こんなことは決してありえないのに、何で僕はこんなことをしているんだろう?
何処までも無茶苦茶な流れだった、くそ、これがカイルのためでなかったら、とっくの昔に首を吊っている。
疎は天真爛漫にして大海を知らず
薄暗い、言うなれば控え室のような部屋で、彼は一人嘆息していた。
常に顔を覆っているはずのあの白い仮面はどこにも姿がなく、その上彼は何やら大きなカーテンに包まっている。
少し離れた台の上に相棒のシャルティエと、常に腰に刺してあるはずの剣が置いてあった。
と、共に彼が常にまとっている漆黒のマントと洋装。
嘆息、とともに彼の表情は自己嫌悪と疲労感に満ち満ちていた。
『坊ちゃん…もういくら足掻いても無駄だと思いますよぉ?』
「うるさい!お前は黙ってろ!!」
『ですけど、もう5分もないんですよ?すぐにみんなが坊ちゃんを見に来るはずです。準備できてないの、坊ちゃんだけなんですから。』
「そんなことはわかっている!」
そう、わかってはいるのだが。
荷物がごった返しに置いてあるここは、旅のサーカス団の控え室だった。
なぜこんなところでカーテンにくるまっているかと言えば、それはすべて、あのお調子者のロニだったりするわけなのだが。
ことはほんの数日前にさかのぼる、おおよそ三日ぐらい前。
場所はノイシュタットで、その日は実に晴天だった。
ナンパ日和だーと、ロニが騒ぎ立てるほどに。
ノイシュタットへはそもそも用事がない。
ほんの少しの買出しのためによったのだが、日々疲れていた彼らはこれから雪国ハイデルベルグへと向かうのである。
当然、晴天の見納めをしたかった。
一日の猶予を取り、自由行動。
それぞれ久々の自由な時間を満喫し、さて買出し、となったその直後である。
ロニはそのとき、ものすごーく綺麗なお姉さんをナンパしていた。
それも少し、癖のありそうな様相であり、またロニ達よりも年上そうな。
そして、帰ってきたとき彼は全員のサンドバックとなった。
何故か。
彼女は盗人であり、彼はナンパの最中にすべてのお金とレンズを持っていかれたからだった。
驚いたのはこっちである。
その上ロニは相手のお姉さんが綺麗だったから水に流そうとまで言い始めたのだ、それではこっちの虫が治まらなくても当然である。
数分全員の足蹴にされてから、ようやく彼は解放され、そして今後、一銭なしとなった状態でどうやって旅を続けるかだ。
一応、食材や消耗品など、危機迫ったものはストックがあったが、砂漠越えをしたりとしているうちに、そろそろ装備品にはガタがきている。
レンズはこの際良しとしよう、この時代であればレンズの換金ができるわけでもない。お金にはならない。
しかし無一文である。
全員はそれぞれ地道に稼ぐ方法を思いついたが、もともと装備品用に貯めていたお金に到達するには相当な時間がかかると思われた。
手っ取り早く闘技場で稼いではどうか?無論、このメンバー、装備が不十分なうちにいけるとは思えない。
それに普通に稼ぎに出たほうが稼げるだろう。
仕方なく全員はもう一度ロニをボコボコにしてみた。
特に変化はない。
そんな時だった。
「おやおや、坊やたち。困ってるみたいだねぇ。」
「え、あー!!あの時のお姉さまではありませゴブフゥっ!!」
「黙ってな!!あんた、この馬鹿からお金盗ったんだろ?それはあたしらに必要なお金なんだ、返しとくれ。」
「そりゃあできないねぇ、あたいらだって、これで食い扶持稼いでんだ。」
「通報されれば一発で終わるだろう、返せ。」
「はん、経歴が違うね。坊やたちが呼びに言ってる間に、あたいは消えちまってるよ。」
く、と全員が歯噛みする。無論、全員足元にロニを引いての状態で。
こうなったら力ずく、とリアラのレンズが輝き始めたその瞬間。
「もっとも、あたいらもそこまで酷いことはしたくないのさ、あんたらみたいな子供相手に。」
ジューダスとハロルドがぴしーん、という音を立てたが、あえて気にせずにリアラは言葉を続ける。
「じゃあ、お金返してください。困ってるんです。」
「交換条件さ。あんたらが一日、あたいらの下で働いてくれりゃいい。」
全員の不可解な叫び声が、ノイシュタットの町に木霊した。
彼女の職業は、盗賊兼サーカス団で、ちょうど今役者が倒れてしまい人数がそろわないため、見世物ができなくなってしまったという。
そこで使いやすそうなロニに頼もうとしたところ、この阿呆は使い物にならない。
仕方ないので財布だけすって放置したらしい。
そして役者の代わりをできそうな一団を探していたところ、美形の集団が見え、それがさっき自分が財布をすった青年も含めているとわかったので、接触してきた。
「あんたらが真面目にやってくれれば、この分の金額を二倍にして返してやってもいい。悪い話じゃないと思うけど?」
「カイル、やりましょう、お金が二倍になるのよ!?」
即答したのはリアラである、やはり腹黒聖女の名は伊達じゃなゴブフゥ!!
「いや、でもさ、お金は盗られたものなんだし、別にオレ達がやらなくてもいいんじゃない…?」
「うーん、それには一理あるけど、やっぱりお金はあるほうがいいんじゃないかい?」
とは、カイルとナナリーの弁。
ロニは綺麗なお姉さまの前で跪き、やる気満々。
お祭り騒ぎの好きなハロルドはそもそも乗り気らしい。
問題はジューダスである。
彼には重大な問題があった。
「…僕は仮面を外さない。」
大衆歓声の中、どうしてこの仮面が取れようか!!
危うく叫び声まであげそうになってしまった。
この町にはなかなか相容れなかったものの、コングマンがいるのである。
彼の性格上、まさか芝居なんぞを見にくるとは思えないが、万が一にもありえないとは言い切れない。
顔を見られれば一環の終わりだ。
まぁ、今更という気がしないでもないが。
「あ、そ、そうだよ!ジューダスは仮面外せないじゃん!」
カイル…!と、心の中で感激の声を上げるが、すぐに期待は打ち砕かれる。
「そんなの、もう今更なんじゃない?その仮面、あんまり顔隠れてないし。そもそもそんな間抜けな仮面で、よく正体を隠し通せたもんよねぇ。」
ハロルドの激烈なツッコミに、ジューダスは肩を落とす。
こればっかりは確かに自覚もあってのことなので、どうしようもなかった。
極めつけはロニの一言。
「わかんねぇくらい化粧しちまえばいいんじゃねぇの?」
この言葉にはさすがにむかついたらしく、ジューダスはその場で彼を踏みつけていた。
と、いきなり、お姉さんは唐突に彼の仮面に手をかけると、勢いのまま引っこ抜いてしまったのである。
さすがのジューダスも、う、と言葉につまり、げほげほと堰を始めた。
そこから覗くのはメンバーであれば既に存じ上げている、美麗な顔。
「ちょ、ちょっと!ジューダスにいきなり何するんだ!!」
「カイル、僕なら大丈夫だ…それより仮面を…。」
ううう、と唸りながら落ち込みのポーズをとっているジューダスの背をカイルが撫でる。
その光景は微笑ましいことこの上なかったが、お姉さんの目には何か違うものが映っていたらしい。
「おい、いい加減仮面を…っ。」
「あんた達のどっちか二人だね。」
「「は?」」
「うちは今、花形が足りてないんだ。つまり、女がね。」
カイルとジューダスの顔色がさぁ、と青冷めていった。
カイルも馬鹿とはいえ、さすがに言葉のニュアンスは感じ取ったらしく、あわわ、といった表情で凍り付いていた。
これにはさすがにリアラが黙っておらず、すぐさま声を上げた。
「カイルに女装なんてさせられないわ!衆人観衆の中でよ?絶対にダメ!」
「じゃあお兄さん、アンタがやるかい?」
「ジューダス!!ダメだよ!女装なんて恥ずかしいのに!!」
「ジューダス!!お前はカイルの女装が見たくないのか!?」
「ジューダス!!カイルに女装させようとでも言うつもり!?」
「ジューダス!!早いところ腹くくっちゃいなさいよ〜!♪」(?)
「ジューダス!!着るんならあたしが服縫ってあげるよ!!」
と、見事にハモリました。
この辺りのチームワークは馬鹿集団と名高い彼らだからのコンビネーションである。
ジューダスは軽く頭痛がした。
僕はこんな阿呆の集団と一緒にいたのか…。
背中からシャルティエの不憫を泣く声が聞こえたが、あえて無視した。
カイルの女装が見たくないといえば嘘だ、見たいに決まってる。
でもそれを、衆人歓声の中で見たいといえば冗談じゃない。見世物なんかにしてたまるか。
だからといって、カイルが女装しないなら、その役割は僕がやるということで…。
思い起こされる様々な記憶。
それはまだスタン達と神の眼を探し世界中を回っていたころの。
〜回想中〜
『あら、リライズをしたら可愛らしいローブが出来ましたわvv』
『それいいじゃない!!リオンに着せましょうよ!!』
『Σちょ!!何を言ってる!!あ、こら!!やめろ!!』
『うわぁ、リオン、すごく可愛いよv』
『スカタンに褒められても嬉しくないわこのスカタン!!』
『リオン!リライズしたらエプロンドレスが出来たぞ!!着てみないか?』
『マリーまで乗るな!!って、それほとんどメイド服じゃないか!!』
『エプロンドレスイコールメイド服だ、リオン君、知らなかったのかね?』
『誰がそんなマニアックな話題を知っているか!!』
『脱がせちゃいましょ〜vv』
『Σちょっやめ!!』
『リオン〜今度はカクテルドレスとチャイナドレスが出来たわよ!!』
『Σだからなんで僕のところに持ってくる!!お前が着ればいいだろう!!脱がすなぁぁぁあっ!!』
『リオン、今度はウエディングドレスを作ってみたんだけど…。』
『照れながら持ってくるなこのスカタン!!絶対着な…Σ脱がすなぁぁぁあっ!!』
『リオン!リライズじゃなくて、手製でねこにんの着ぐるみを作ってみたんだが…。』
『誰が着ぐるみなんぞ着るかぁぁぁぁぁっ!!』
〜回想終了〜
そう言えばそんなこともあったな、ふ、と遠い目をするジューダス。
その顔はとてつもない憂いに満ち満ちていた。
みんな、その表情からは何かを推測することも出来ず、呆然と彼を見やっている。
こ、こんな顔をするジューダスは初めてだ!
全員の心がそう一致し、そして。
「…僕がやる、カイルに女装なんてさせられない!!」
カイルの手をがしっ、と握ったジューダスの表情は、見るものの涙を誘うほどの憂いを帯びていた。
当然、世界はそんなことには干渉せず、そうそうと話は流れていく。
足蹴から復帰したロニは露骨にカイルの女装をアピールし、リアラの力で何度も地面に叩き付けられ、ナナリーとお姉さんは楽しげに舞台衣装の用意について話している。
ハロルドはいつの間に機械系等全般を任されることになったらしく、意気揚々とスパナを取り出していた。
あぁ、実に楽しそうな面々である。当初の目的を覚えているか、甚だ不安なジューダスだった。
きっとこの中で鬱々としているのは自分だけなのだろう、間違いなく、間違いなく。
己の身に降りかかる不幸を今日ほど嘆いた日はなかった。助けてマリアン。
説明された演劇の内容は、よほど難しいものではなかった。
それはこの世界の人間ならば幼児でも知っている有名な作品であり、あらすじがわかっていれば、演じることを難しいと思うことはなかった。
台詞を一言一句覚えていくことは大変だった(主にカイルとロニが)だったが、そもそも素人に長台詞を覚えさせるわけにもいかない。
団長であるお姉さんがさらさらと台詞を書き直し、一同に渡した。
役割さえ問題でなければ、なんらミスなく進んでいくことだろう。
問題はそう、役割である。
なんだかんだで6人の彼らだが、さすがにたった6人ぽっきりで劇を進められるわけがない。
団員が数名配備され、彼らも役割を振られているが、あくまでもメインは6人である。
満足いく役割ではなかった。
「何故僕が悪者に捕まった姫の役なんだ…!」
「女装してメイン張るんだから、当然だろう?それともこっちの坊やに…。」
「っく…やると言ってるんだ!カイルを巻き込むな…!」
常人なら真っ青になって縮み上がる勢いで団長を睨むが、団長は気にも留めずにさらりとカイルを生贄にすべく名前を挙げる。
冗談ではない。
「だからって…なんでこのオレが悪者になってジューダスなんざさらわなくちゃいけねぇんだ…どうせだったらカイルを…。」
「いいじゃないか、よく似合うと思うよ。」
「お姉さまがそう仰るのでしたら!」
「…ロニ、あんたカイルがいいのか美女がいいのか、そろそろわからなくなってるね…。」
「そういうナナリーは何の役をするの?」
「あたしは王子のお供2らしいねぇ、弓使いの。」
「たはは、まんまじゃない。でも私なんか悪者側の魔女だしねぇ、まぁ、我ながらはまりだとは思うけど〜。」
「でもカイルが王子様かぁ、ちょっと不安よね。」
「ひどいよリアラ!そりゃ…台詞とかはすごく難しいと思うけど…でも頑張るし!」
「で、リアラは王子側の魔法使いか…これもはまりだな。」
「ロニに言われたくはないけどね。」
つまり配役は、ジューダスがさらわれたお姫様、カイルがそれを救出に向かう王子。
ロニが悪者の大将という奴で、ハロルドはその下で働く魔女。
ナナリーが王子のお供で弓使い、リアラが同じく王子のお供でこちらは魔法使い。
彼らならば演出効果なしに演じられるので、ベストな配役かもしれない。
当然、納得のいかない配役もあるらしいが、一応のところは納得しているわけである。
仕方がない、みんなこれを飲まなければ、先へ進むことさえできなくなってしまうのだから。
とは言うものの、およそ半数は楽しそうにしているから、やっぱり当初も目的は忘れられているのかもしれない。
それぞれ団長から脚本を受け取り、今日の宿へ。
残念ながら彼らにはお金がないため、この宿代は団長持ちである。
つくづくついてないことを実感しつつ、彼らは部屋へと向かった。
さすがに大所帯なため、個室というのは不可能に近く、6人で3つの部屋を分けなければならなくなった。
2つならばもめることもなく終わったのだろうが、彼らの人間関係は、どこまでも複雑だった。
当初から部屋は2つと決めていた彼らは、初めて3つもとられた部屋に直面したわけである。
女の子ならば女の子、男の子なら男の子、そういう分け方ができないのである。
別に、この中の男共が有害であるというわけではない。
ロニは馬鹿で有害率が高いが、目の前にご馳走がある状態で、女の子に飛びつくはずがない。
そのご馳走とは、つまるところのカイルである。
部屋割りは皆が納得するようじゃんけんで、そういって始めたじゃんけんなのだが、すでにもう10回は繰り返していた。
何があっても、ロニとカイルがペアになってしまうのだ、これはどうしようもない。
腹ペコ狼の前に丸々太った運動不足の羊を差し出すようなものである。
断固拒否したメンバーは狂喜するロニを昏睡させ、リアラの力で手だけ操って、というのを繰り返しているのだ。
そして、このたびもめているのはリアラとジューダスである。
当然ここは男の子同士が組むべきだが、そこを許さないのがリアラだ。彼女はカイルの聖女である。
彼是数十回目となるじゃんけんのせいで、そろそろ息が上がってきた。
「カイルと同じ部屋!今日くらい譲ってくれてもいいじゃない!」
「そうはさせるか!僕は今日は疲れてるんだ!!」
「ならゆっくり寝ていればいいじゃない!カイルと同室じゃなくても出来るわ!!ここは引いてよ変態仮面!!」
「カイルを見ていれば和むからこそ同室でなければいけないんだ!!分からずやの腹黒聖女が!!」
「なんですって!?」
「お前が先に挑発したんじゃないか!!」
モテモテですね、カイルくゴブフゥ!!
死闘の末、ようやく勝利を治めたのはジューダスだった。
ふん、と勝ち誇ったような笑みを浮かべると、カイルをつれてさっさと部屋に入ってしまった。
悔しがるリアラはナナリーが連れて行き、昏睡状態のロニはハロルドが実験材料にするから、と連れて行った。
ようやく部屋に入り落ち着いた、ジューダスは、真っ先に仮面を取ってデスクの上に置く。
「ジューダスが女装かぁ…。」
ぽつり、と呟かれるのはカイルの囁きで、それが余計にジューダスの憂鬱を煽った。
やっぱりカイルに女装をさせるべきだったのではないか?姫は台詞も少ないし。
そんなどうでもいい葛藤をしながらも、心の片隅では自分が女装をすることに抵抗を感じているのだ。
いくらやらされた回数が多いとはいえ、異装は慣れるものじゃない。
ベッドの縁に腰を掛けたカイルの隣に腰を落とすと、肩にとす、と頭をもたれさせた。
少し困惑と照れの混じったような悲鳴が小さく聞こえるが、すぐに後頭部を緩やかに撫で始める。
くすぐったいような触れ方が心地よく、ジューダスは目を閉じる。
「不本意だが、お前にさせるよりはよっぽど安心できる。」
「ジューダスまで、オレには演技が出来ないって言うの?」
「そういう意味じゃない、衆人にお前の女装を見せてやりたくないだけだ。」
「…別に減るもんじゃないのに?」
「減る。」
そう言えば、カイルはぷ、と頬を膨らました。
まだ子供らしさの残る仕草に、ジューダスは疲れていた顔が緩んでいくのを感じた。
公演までの時間は3日、それまでに体に劇を覚えこまさなくてはならない。
「演技は出来そうか?」
「孤児院でよくやらされてたもん、出来る出来る。」
「…女装を?」
「王子とかだよ!」
むぅ、と顔をしかめるカイルをなだめるように髪を梳いてやれば、すぐに上機嫌に変わる。
と、突然、何かを悩むように表情を歪ませた。
「…カイル?」
「ジューダスは…オレの女装とか、見たいと思う?」
随分ストレートな、しかし意味の計りづらい問いかけに、ジューダスは返答も出来ずに固まった。
見たくないといえば当然嘘だが、衆人に晒すことだけは避けたいのである。
この公演では絶対披露してほしくなかった。
まぁ、カイルも可愛らしいとはいえ男なので、自ら望んで女装をするとは考えられないのだが。
「見たくないと言えば嘘だが、他の誰かの目にさらすのだけは嫌だ。」
「そっかぁ…。」
「…どうした?」
「う、ううん、なんでもない!!もう寝よう!!オレ、すっごい眠いから!!」
質問を返せば、あわてた様に首を振り、体を離すとさっさと布団にもぐりこんでしまった。
こうなればカイルが寝付くのは早く、たぶんもう寝息が聞こえてくるだろう。
意味深な掛け合いを忘れることが出来ず、その晩ジューダスは眠れぬ夜を過ごした。
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